その業界に飛び込む前に… 人材不足の業界へ転職する前に知っておくべきこととは?

介護業界の人材不足を数字で確認する

介護業界は常々人材不足であると言われているが、実際のところはどうなのだろうか。今のところは新規事業所は増え続けていて、介護士の数も増え続けているのが現実なのである。そのように言えば、深刻な人材不足には陥っていないと考えることもできるのだが、実際は現場で働く人が確保しにくいというのが正直なところだろう。

しかし、今後はますます高齢化が進んでいき、少子化も同時進行していくことが予想されている。そうなってくるとますます人員の確保ができすに介護現場が回らなくなる可能性も十分に考えられる。実際、数字で見ればそのことが明確に理解できる。厚生労働省が出しているデータによれば、近い将来、38万人近い人手不足が起こると予測されている。これは、きちんとした国のデータを分析して弾き出された数字であって、信頼性が高い。もしかすると、将来は適切なサービスを受けられない時代がやってくるかもしれないわけだ。そうならないように、早急に対策を練る必要がある。

政府もこの問題は重要視していて、海外から仕事をしてくれる人を招き入れる事業を始めている。ニュースになっているので知っている方も多いが、インドネシアやフィリピンあたりから若い人を医療業界に招き入れているのだ。ただ、どれも上手くいっているとは言えず、根本的な解決は程遠いと評価されている。自分の老後を守るためには、自分でどうにかせざるを得ない状況になっているのだ。老後の生活も自己責任の時代がすぐそこまで迫っていることをもっと知ってくべきだろう。